土木工事に役立つおすすめ資格10選!受験資格や合格率を詳しく解説
就職や転職、キャリアアップを考える際、有利になる資格があるなら知りたい方は多いでしょう。
土木工事の仕事においても、メリットがあるため取得をすすめられている資格がいくつもあります。
この記事では、土木工事で活かせる資格の中から厳選して特徴や受験資格、合格率をご紹介します。
資格取得に興味のある方はぜひご覧ください。
【土木工事の資格】おすすめ10選を紹介
土木工事の仕事をする際に、取得をおすすめする資格を厳選しました。
1. 1級・2級土木施工管理技士
2. 1級・2級建設機械施工技士
3. 第一種・第二種電気工事士
4. 技術士/技術士補
5. 測量士/測量士補
6. コンクリート診断士
7. コンクリート技士
8. 1級・2級舗装施工管理技術者
9. 労働安全コンサルタント
10. RCCM
それぞれの資格について、特徴や受験資格、試験内容、合格率をご紹介します。
1.1級・2級土木施工管理技士
土木施工管理技士は国家資格の一つで、土木工事の現場責任者になるために必要な資格です。
土木工事全般で活躍するためには、1級の資格を目指しましょう。
受験資格 | 2級・第一次試験:受験時に17歳以上の者
2級・第二次試験: 学歴による実務経験年数を満たす者 |
1級・第一次試験:
学歴による実務経験年数を満たす者、もしくは2級合格者 1級・第二次試験: 学歴または資格による実務経験年数を満たす者 |
|
試験内容 | 第一次試験:択一式でマークシート方式
第二次検定:記述式による筆記試験 |
合格率 | 2級・第一次検定:
2級・第二次検定: |
1級・第一次試験:
1級・第二次試験: |
国家資格は権威性が高いので、就職や転職、昇給・昇進で有利になる、といったメリットがあります。
2.1級・2級建設機械施工管理技士
建設機械施工管理技士は、建設機械を使った施工業務や運転をするための資格です。
1級は扱える機械の制約がなく、大規模な建設現場の主任技術者、管理技術者にもなれます。
受験資格 | 第一次検定のみ
1級:実務経験年数要件を満たしている者 2級:満17歳以上である者 |
第二次検定のみ
1級:第一次検定合格者 2級:第一次検定合格者、もしくは該当要件を満たす者 |
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第一次検定、第二次検定両方
1級、2級:実務経験年数要件を満たしている者 |
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試験内容 | 第一次検定:マークシート方式
第二次検定(筆記):1級・記述回答方式、2級・マークシート方式 第二次検定(実技):実機による操作施行 |
合格率 | 1級・第一次検定:
1級・第二次検定: |
2級・第一次検定:
2級・第二次検定: |
建設機械を使わない現場はほとんどないといえるほどで、建設機械施工管理技士は需要の高い資格といえるでしょう。
3.第一種・第二種電気工事士
電気工事士は国家資格の一つで、電気設備の取り扱いや工事に必要な資格です。
第一種、第二種の違いは扱える設備の範囲で、第一種があればビルや工場、大規模な店舗の工事に携われます。
受験資格 | 特になし |
試験内容 | 筆記試験:択一式のマークシート方式
技能試験:実技課題 |
合格率 | 第一種・筆記試験:
第一種・技能試験: 第二種・筆記試験: 第二種・技能試験: ※第一種技能試験の |
電気工事士は受験資格に実務経験年数が入っていません。
技能試験に合格したあとの実務経験が必要になる資格なので、経験が少ないうちから挑戦できます。
4.技術士/技術士補
技術士は科学技術分野の国家資格で、専門的な知識と高度な応用能力、豊富な実務経験をもつと証明する資格です。
技術士補は、技術士試験の一次試験合格者、もしくは日本技術者教育認定機構の認定課程修了者が名乗れる資格となります。
受験資格 | 第一次試験:特になし
第二次試験:技術士補の資格を有し、必要年数要件を満たす者 |
試験内容 | 第一次試験:筆記試験
第二次試験:筆記試験および口頭試験 |
合格率 | 第一次試験:
第二次試験: |
一次試験は受験資格がないため、幅広い方が挑戦できます。
技術士になるには4~7年の実務経験が必要になるため時間がかかりますが、有用性の高い資格なので挑戦する価値がある資格といえるでしょう。
5.測量士/測量士補
国家資格である測量士、測量士補は、実務経験がなくても受験が可能です。
試験を受けず、認定校を卒業して資格取得を目指す方法もありますが、試験を受けるより時間がかかる可能性があります。
受験資格 | 特になし |
試験内容 | 筆記試験 |
合格率 | 測量士:14.4 %
測量士補:44.1% |
計量士、計量士補の違いは担当できる業務の範囲で、測量計画の作成まで行えるのが測量士です。
幅広く業務に携わりたいのであれば、測量士を目指しましょう。
6.コンクリート診断士
コンクリート診断士は、コンクリートの劣化状態を診断するための資格です。
建築物の安全性を維持するために欠かせない資格であり、建築に関するさまざまなジャンルで活躍できるでしょう。
受験資格 | 学歴による実務経験年数要件を満たし、コンクリート診断士講習を受講した者 |
試験内容 | 択一式、記述式 |
合格率 | 16.0% |
建築業界で引く手あまたな資格でありながら、保有者が少ないため需要が高いといわれています。
将来性の高い資格の一つといえるでしょう。
7.コンクリート技士
コンクリート技士はコンクリートの製造、施工、検査や管理といった業務をするための資格です。
建設業のほか、コンクリート試験所やコンクリート製品業でも需要があります。
受験資格 | 指定の資格を保有している者
もしくは、学歴による実務経験年数要件を満たす者 |
試験内容 | 択一式 |
合格率 | 30.6% |
コンクリート技士の資格は、企業によって資格手当を支給される場合があり、収入アップやキャリアアップを目指せるメリットがあります。
8.1級・2級舗装施工管理技術者
舗装施工管理技術者は、舗装工事に関する技術や能力を評価する資格です。
公的な舗装工事の入札時に資格保有者の在籍を条件とするケースもあり、資格が有利に働く場面もあるでしょう。
受験資格 | 学歴、保有資格による実務経験年数要件を満たす者 |
試験内容 | 択一式、記述式 |
合格率 | 1級:20.4%
2級:45.8% |
舗装施工管理技術者は民間資格です。
国家資格である「舗装施工管理技士」と混同されやすいので、注意してください。
9.労働安全コンサルタント
労働安全コンサルタントは、厚生労働省が認定する国家資格です。
労働環境の把握や診断、状況に応じた改善計画の作成、安全指導ができます。
労働衛生コンサルタント資格と混同されがちですが、役割が違うため、取得を目指す際は業務内容を確認しましょう。
受験資格 | 学歴による実務経験年数要件を満たす者、もしくは既定の資格を保有する者など |
試験内容 | 択一式、記述式 |
合格率 | 32.1% |
労働安全コンサルタントの受験資格は非常に細かく決められているため、詳細は安全衛生技術試験協会のホームページをご確認ください。
10.RCCM
RCCM(シビル コンサルティング マネージャー)は、土木工事や建設コンサルタントなどの業務に関係する専門的な知識、技術の持ち主であると示す資格です。
RCCMは22の専門分野に分かれていて、複数の分野で資格を取得したい場合はそれぞれ受験しなければなりません。
年度内に受験できる部門は1つと決まっています。
受験資格 | 学歴による実務経験年数要件を満たす者 |
試験内容 | 択一式、記述式 |
合格率 | 47.1% |
RCCMは民間資格ではありますが、国土交通省でも重視されている資格ですので、就職、転職でアピールできる資格といえるでしょう。
【土木工事の資格】働きながら勉強するコツ3つ
受験資格に実務経験年数が入っている資格は、働きながら勉強する必要があります。
大変そうだと感じるかもしれませんが、コツを押さえれば不可能ではありません。
1. 過去問題を中心に勉強する
2. 講座を受講すると合格率がアップしやすい
3. 1日10分でも毎日勉強する
短時間でもいいので毎日勉強を続ければ、記憶が定着しやすくなります。
また、過去問題や資格取得対策講座の受講で大切なポイントが掴みやすくなるので、効率よく勉強できるでしょう。
まとめ
土木工事に関わる資格は、キャリアアップを目指すなら取得しておきたいものです。
数年単位で取得する資格が多いので、計画的に勉強を進めていきましょう。
京和工業 株式会社は、よい人間関係の構築に配慮しているため、未経験の方から安心して働ける環境です。
キャリアアップをサポートする体制も整っていますので、働きながら資格取得を目指したい方はぜひご連絡ください。