建築コラム

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建築業の現状と今後は?知ることで見えてくる建築業の未来

「建築業界は今後どうなっていくの?」
「働きにくいイメージがあるが実際はどうなの」
「労働環境が過酷で労働時間も長いと聞いたことがある」

建築業界の仕事のイメージはきついイメージがあるでしょう。
しかし、近年は働き方が変わったりパソコンが導入されたりIT化が進み働きやすくなっています。

本記事では建築業の未来の予想をした上でどのような形で変化しつつあるのかと、今後求められる人材の解説をします。
また、働き方改革や業務効率化でどの程度働きやすくなっているかも紹介します。

建築業界で働いている人や、これから転職や就職を検討中の人は参考にしてみてください。

建築業の現状と今後は?知ることで見えてくる建築業の未来

建築業界の未来の予測は

建築業界はよく大きなことが終わった後には景気が悪くなると思われがちです。
しかし、実際はそうではありません。

今回2021年東京オリンピック後に仕事がなくなるという予測がありましたが、実際そのような状況にはなっていません。

建築業界は若手が少ない?パソコンに強い人が必要って本当?

大規模な建築工事や老朽化する社会インフラの更新などで。様々な建築事業は伸びると予測されています。
そこで大切なのが、建築業界の専門知識とパソコンを用いたITの知識です。

IT化が進むことで業務の効率化が進み、求められている人材も変わってきています。
労働環境も改善し、仕事も効率化が進む中で、安定していく可能性が大いにあるでしょう。

高齢化に伴う若手に配慮した対策

建築業の専門知識をもつ職人の約1/3は55歳以上というデータがあります。
国土交通省と厚生労働省が建築業界の人材確保・育成に向けて動きを見せています。

建築業界の悪いイメージを覆すような対策が盛り込まれているので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

若手に配慮した対策としては、働き方改革が大きな変化の一つです。
様々な問題がある中、長時間労働の上限の設定や週休2日の実施などが進む予定です。
また、社会保険の加入率の向上も掲げています。

参考:建設業の人材確保・育成に向けて(平成31年度予算案の概要)

建築業界の求める人材

建築業界は働き手が少ないと問題視されていますが、どのような人材が求められているでしょうか。

高齢化が進んでいるため、若手を求める声が多くあります。
労働環境を整えるなど、積極的に働きやすい対策をとっているのもそのためです。

また、事務作業や管理作業のデジタル化やIT化が進んでいるため、パソコン業務ができる方を条件にしている会社もあります。

建築業界の働き方改革

建築業界が掲げている働き方改革とは主にどのようなものでしょうか。
この章では大きく三つに分けて解説します。

● 「3K」は減っている
● 長時間労働も緩和
● ハラスメント

上記の3点について詳しく解説します。
建設業界は、人材不足や高齢化などが懸念されていますが、国が参入し前向きに働き方改革されています。
これからどんどん働きやすくなるでしょう。

「3K」は減っている

「3K」とは「きつい、汚い、危険」の三つの言葉から来る俗語です。
建築業界は常に3K職種と言われ、肉体労働が多く休みも少なくきつい、土やホコリまみれで汚い、高所作業などもあり危険イメージがありました。

しかし、働き方改革や作業効率化、安全の再確認などが進み緩和されつつあります。

長時間労働も緩和

働き方改革の一環として、残業時間の上限が設けられるようになります。
2024年に労働基準法が改定され、無制限の残業時間が制限付きになります。
違反した事業者に罰則があるので働きやすくなっていくでしょう。

また週休1日のイメージもありますが、こちらも国の後押しで週休2日に向けて動きつつあります。
大手企業なども週休2日になりつつあるので、求人を探す際はしっかりチェックしましょう。

ハラスメント

ハラスメントとは簡単に言うと嫌がらせやいじめのことです。
男性が多い職場で起こりやすいパワーハラスメントについて説明します。

パワーハラスメント、通称パワハラとは優越的な関係を背景に、業務上の範囲を超えた事や労働環境が害されるようなことを無理にさせるものです。

建設業界でも人員不足や若手不足の懸念からハラスメントも緩和されつつあります。
また企業もハラスメントに対し重点を置くようになったため少なくなっています。

建設業界は業務効率化が進んでいる

建設業界は、今まで業務上で作業効率化するべき点が多くあった業界です。
今では、パソコンやアプリシステムの開発により、無理無駄が解消されて働きやすくなっています。

この章では、ITツールの導入とテレワークについて解説します。
ツールの導入で仕事の環境も変わっているので、その辺も踏まえチェックしてください。

ITツールの導入が進む

ITツールは様々な場面で使われています。

・現場作業の一括管理
・建築物の完成イメージの共有
・現場で使われる資料
・予算と完成イメージを掛け合わせたプロジェクトの提案
・3Dプリンターを用いた建築模型の作成

以前までは手書きでされていたことが、パソコン上で行われるようになりました。
建築業界の知識のみならず、パソコンの知識もあることでより重宝される人材となるでしょう。

テレワークも増えつつある

テレワークも増えつつあります。
特に現場監督の事務作業にテレワークの導入が進んでいます。

重要なのが工程の写真撮影です。
以前はデジカメで撮った写真を現像し、不備がないか手作業でチェックしていました。
しかし、現在は便利なアプリが登場したため、クラウド上ですべて管理ができます。

打ち合わせやミーティングなどもオンライン化が進んでいます。
直接会うことがなくオンラインで打ち合わせできるので、移動や書類の準備などの負担が軽減され業務効率化されています。

まとめ

本記事では転職や就職を検討している人のために、建築業界の現在や今後の解説。
働き方改革に伴う業務効率化の説明をしました。
今後建築業界に携わりたい人の参考になれば幸いです。

これからも安定していくと言われる建築業界は、ツールの開発で働きやすい環境になっています。
まずは気軽に情報収集してみてはいかがでしょうか。

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