建設業界にはどんな働き方がある?業種や平均年収なども紹介!
建物を造り、インフラを支える「建設業界」。
そんな建設業界には、多くの働き方が存在します。
この記事では、建設業界の主な職種、6種類を紹介します。
それぞれ違った魅力があるので、建設業界に興味の湧いてきた方はぜひ参考としてください!
建設業界で働くには?職業の種類を知ろう!
建設業界といえば、大工のイメージが強いかもしれません。
しかし、建設業にはほかにもたくさんの働き方があります。
ここでは、建設業界で活躍する職業を紹介します。
建設業界の働き方 1.施工管理
施工管理とは、工事全体をとりまとめる仕事です。
現場で働く方々への指揮のほか、進捗、予算、品質や安全性など、工事の全体を管理しています。
業務内容 | 平均年収 | 関連資格 |
工事全体
主に工程、原価、品質、安全の管理を行う |
300~600万円 | 1級土木施工管理技士
2級土木施工管理技士 技術士 測量士 建築積算士…etc |
施設を建てる業界の花形|建築施工管理
建築施工管理は、文化施設、医療福祉施設、ビルや住宅など、暮らしに関する多くの施設を担当しています。
工事計画の進捗具合や予算管理、竣工後のメンテナンスまで全体を見て指示を出しています。
近年ではコンピューター上で立体モデルを使用しており、デスクワークも多い仕事です。
生活の安全と利便性を支える|土木施工管理
土木施工管理では道路、鉄道、空港などの交通網や、ダムや上下水道、災害後の復旧工事の管理を担当しています。
トンネルを掘る際の「シールド工事」等、専門性が高いのが土木施工管理です。
災害の多い日本では需要が高く、人々の生活の土台をつくり、国の発展に貢献ができる仕事です。
心地よい暮らしを実現する|設備施工管理
ガス管や、電気の配線工事など、「設備施工管理」では生活設備工事を指揮します。
こちらも専門性が高く、工事をするには国家資格が必要な業務もあります。
現場では室内での仕事も多いため、計画が天候に左右されにくいのが特徴です。
建設業界の働き方 2.設計
建物全体の造りを考えるのが「設計」です。
建物のデザインや安全構造、生活設備の配置など、あらゆる面から構想を練り、図面にしていきます。
アイデア力と緻密さ、両面のスキルが必要となる仕事です。
業務内容 | 平均年収 | 関連資格 |
内観、外観デザイン、
導線、安全構造、生活設備の配置など 建物全体の構造を考え、図面に起こす。 |
300~400万円
(一級建築士:500~700万円) |
一級建築士
二級建築士 木造建築士 構造設計一級建築士 設備設計一級建築士 |
建設業界のデザイナー|意匠設計
顧客の要望を訊き、建築のデザインや間取りを考えるのが「意匠設計」です。
外観・内観のデザインはもちろん、生活のしやすさも重視して設計をします。
また、コンセントの配置など細かい所も決めていくため、丁寧で几帳面な方が向いているでしょう。
限られた予算内で綺麗に仕上げていく技術が必要です。
安心の基盤を造り出す|構造設計
建物が安全であるためには、地震や台風に耐えうる骨格が必要です。
「構造設計」では安全性のシミュレーションを行い、災害が起きても安心して暮らせる骨格を設計します。
建築基準法に沿った安心な建物を設計する、重要な仕事です。
生活インフラをスマートに|設備設計
水道、電気など、生活インフラを設計するのが「設備設計」です。
配管の位置や自然光の入り具合、インターネット回線設備などを設計し、生活を豊かに整えていきます。
毎月のコストを高騰させないよう、エネルギー効率を考えるのも「設備設計」の仕事です。
建設業界の働き方 3.技術
実際に現場で仕事をするのが技術職です。
なじみ深い大工だけでなく、重機の操縦士、トンネルや道路の建設、左官職人、庭師など、現場で働く職業は数多く存在します。
また、建設で使う機械の開発を行うのも技術職の一つです。
業務内容 | 平均年収 | 関連資格 |
現場で働いたり、技術を開発したりする。
大工、とび職人、庭師、機械操縦士、 鉄筋工、配管工、電気工事士etc… |
400~600万円 | 建築大工技能士
電気工事士 建設機械施工技士 足場の組立て等作業主任者 …etc |
現場のプロフェッショナル|職人
技術を持ち、現場で働く方々です。
建物を作る大工のほかにも、電気工事士、配管工など生活に必要な設備を設置する仕事や、景観を整える庭師や左官職人のような仕事もあります。
就業するのに資格や免許が必要なものもありますが、師匠へ弟子入りや、就職しながら技術を身に着けるパターンも多く存在します。
現場の力があってこそ、建物や建造物が形となります。
新技術で未来を切りひらく|技術開発
建設の現場では、日々技術が進歩しています。
● トンネルを掘るシールドマシン
● 建設現場に特化したドローン
● 狭い場所にも入りやすい重機
このような技術を研究し、開発するのが技術開発の仕事です。
新しい技術を開発し、今まで人が行っていた作業を機械化したり、不可能だった業務を行えるようになったりします。
現場のニーズに答えながら、人々の暮らしを安全かつ便利にする技術を創造していきます。
建設業界の働き方 4.営業
営業は、お客様のニーズに合わせた提案を行い、自社の技術をお客様に提供する仕事です。
土地の所有者へ建物の提案や、公共事業を担当するために情報を仕入れます。
歩合制を導入している企業も多く、年収1000万円も狙える仕事です。
業務内容 | 平均年収 | 関連資格 |
自社の技術の売り込みや、
土地の所有者に建物の建設を提案する。 |
400~500万円 | 宅地建物取引士
不動産鑑定士etc |
建設業界の働き方 5.事務管理
事務管理は主に下記のような仕事を行います。
● 備品や資材の管理、発注
● 事務手続き
● 経理
● 人事
事務や経理はどの業界にもあります。
しかし、建設業界の事務の中には、実際に工事現場へ赴き、事務所の整備や台帳の作成を行う「現場事務」と呼ばれる仕事があります。
建設会社で使う書類は特殊なものも多いため、業界知識が必要です。
建設業界の働き方 6.安全
建設現場には危険が多く存在します。
そのため、現場で安全性を確認し、社員教育を行うのが「安全」です。
● 装備品の未着用
● 計画と違う作業手順
● 資材などを散らかす
このような行為は、思わぬ怪我や事故に繋がります。
安全で事故が起きないよう、教育や作業手順書を作成します。
また、安全に関連する資格の1つである「作業環境測定士」は、放射性物質や粉塵など、労働者の健康を損なう要因の調査を行える独占業務資格です。
業務内容 | 平均年収 | 関連資格 |
現場の労働災害の予防、教育を行う | 400~700万円 | 労働安全コンサルタント
労働衛生コンサルタント 作業環境測定士 |
建設業界に入る事によるメリット・デメリット
建設業界で働くメリットには、以下のようなものがあります。
● 人の役に立てる
● 仕事が地図に残る
● 達成感がある
● 手に職が付く
一方で、以下のようなデメリットもあげられます。
● 景気に左右され、建設ラッシュで忙しくなる
● 納期に追われがち
人材不足により激務になりやすく、離職率が高い業界でもあります。
しかし、現在は国土交通省が働き方改革を推し進めており(※)、働きやすさを後押ししています。
そのため、労働環境の改善が見込まれるでしょう。
建設業界に入るにはどうすればいい?
建設業に就職する場合、特に資格は必要ありません。
重機の操縦などは免許が必要ですが、先に業界に入り、実績をつみながら資格を取得するのが一般的な流れです。
これから大学を選ぶ方は、建築学科、理工学部などに焦点を絞るとよいでしょう。
また、高齢化に伴い人手不足が続いているため、未経験者でも転職が可能です。
建設業界に特化した求人もあるため、利用してみるとよいかもしれません。
まとめ
建築業界では「施工管理、設計、技術、営業、事務」など、さまざまな働き方があります。
魅力の多い建設業界で、自分に合いそうな働き方を見つけてみてくださいね。
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