一級建設機械施工技士を取得するメリットとは?受験内容なども紹介
建設現場などで働いている方の中には、一級建設機械施工管理技士の資格取得を検討している方もいるでしょう。
では一級建設機械施工管理技士資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
本記事では、一級建設機械施工管理技士とはどんな資格なのか、どんなメリットがあるのかをご紹介します。
現在建設現場などで働いている方、スキルアップを目指したい方必見です。
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「一級建設機械施工技士」について
まずは、一級建設機械施工技士資格とはどんな資格なのかを知っていきましょう。
一級建設機械施工技士は国家資格の施工管理技士の1つであり、建設機械を取り扱う場所ではかなり重要視される資格です。
合格率は平均25%で第一次試験は25%、第二次試験は63%になっています。
合格率の低さからもけっして簡単な試験ではないとわかるでしょう。
ここでは、一級建設機械施工管理技士資格を取得するための受験資格や受験内容について紹介していきます。
学歴や卒業学科に応じた実務経験が必要
一級建設機械施工管理技士資格を取得するためには、学歴や卒業学科に応じた実務経験が必要です。
この実務経験は期間内に指導監督的実務経験を含んでいるのか、専任主任技術者としての実務経験があるのか等によっても変動します。
指導監督的実務経験
が1年以上 |
専任の主任技術者実務経験
が1年以上 |
|||
指定学科卒業 | 指定学科以外卒業 | |||
大学
専門学校 「高度専門士」 |
3年以上 | 4年半以上 | 3年以上 | 4年半以上 |
短期大学
高等学校 専門学校 「専門士」 |
5年以上 | 7年半以上 | 5年以上 | 7年半以上 |
高等学校
中学教育学校 専門学校 (「高度専門士」「専門士」を除く) |
10年以上 | 11年半以上 | 8年以上 | 9年半以上 |
そのほか | 15年以上 | 13年以上 |
引用:『建設管理センター 令和4年度1・2級建設機械施工管理技士』
少しややこしいですが、自分はどこに当てはまるのか、どれくらいの実務経験が必要なのかをまずは把握しましょう。
そして一級建設機械施工管理技士資格を取得するためには、2部構成になっている試験に合格する必要があります。
上記は第一次試験の受験資格です。
第二次試験の受験資格は、令和3年度以降の第一次試験の合格者に受験資格が与えられます。
つまり、まずは第一次試験に合格しなければ、第二次試験の受験資格が得られません。
【一次試験】マークシート方式
一級建設施工管理技士の資格を取得するためには、2部構成になっている試験に合格しなければいけません。
第一次試験は四肢択一のマークシート方式で、選択問題を含む40問中24問(60%以上)で合格になります。
試験時間は2時間25分です。
● 土木工学(12問中10問 選択)
● 施工管理法(10問必須)
● 建設機械原動機(2問必須)
● 石油燃料(1問必須)
● 建設機械(10問必須)
● 建設機械施工法(10問必須)
● 法規(5問中3問 選択×2)
令和3年度から、第一次試験では記述試験がなくなりました。
代わりに、施工管理法が追加されるなどの変更が行われています。
【二次試験】記述と実技がある
第一次試験の合格者のみ、この第二次試験の受験が可能です。
第二次試験は、筆記試験と実技試験の2つがあります。
それぞれで60%以上の得点取得で合格ですが、配点などに関しては、公表されていません。
まず、筆記試験は2時間で以下の筆記試験を受けます。
● 組み合わせ施工法(2問必須)
● 施工管理法(3問中1問選択)
● 建設機械施工法(3問中1問選択)
実技試験に関しては、6種の施工法のうち2つを選択肢、所定のコースで操作施工を行います。
● トラクター系建設機械操作施工法
● ショベル系建設機械操作施工法
● モーター・グレーダー操作施工法
● 締め固め建設機械操作施工法
● 舗装用建設機械操作施工法
● 基礎工事用建設機械操作施工法
もし二級建設機械施工管理技士の資格保持者であれば、二級建設機械施工管理技士の際に合格した実技に関しては免除が受けられます。
一級建設機械施工技士のメリットとは?
一級建設機械施工管理技士資格を取得できれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。
● 将来的にも安定している
● キャリアアップにつながる
● いい条件での転職が可能
● 役職につける
ここでは上記4つのメリットを紹介していきます。
将来的に安定
現在は、公務員でも安定しているとは言えない時代ですが、建設業界は開発や改修などが常に行われています。
そのため、建設機械の使用はなくなりません。
そういった理由から将来的にも安定していると言われています。
現在、機械化は進んでいるものの、その機械を操れる一級建設機械施工管理技士は重要視されています。
キャリアアップにつながる
二級建設機械施工管理技士は取り扱いができる業務範囲が狭く、大規模な施工や工事になると資格要件を満たさない場合が多いです。
しかし、二級建設機械施工管理技士の場合は権利技術者など大規模な施工や工事でも活躍できます。
難しい現場などで多くの経験が積めるため、着実にキャリアアップが可能です。
転職するときに有利
一級建設機械施工管理技士資格を持っている人材の確保は、会社としてもメリットが大きいです。
公共工事を受注するためには、経営事項審査を通過しなければいけません。
一級建設機械施工管理技士が一人いれば5点の加点が行われ、公共工事を受注するために有利になります。
そのため、企業はヘッドハンティングをしてでも、一級建設機械施工管理技士の資格所持者を取得しようとします。
役職につける
建設業法の定めで、建設工事現場には必ず、監理技術者か主任技術者を置かなくてはなりません。
一級建設機械施工管理技士資格を持っていれば、監理技術者や主任技術者といった役職につけます。
当然、監理技術者や主任技術者になればより多くの仕事に携われたり、給与面アップも目指せたりするでしょう。
まとめ
建設現場で働いているのであれば、一級建設機械施工管理技士は取って損のない資格です。
できるだけ安定した職に付きたい、キャリアアップを目指したい、いい条件で転職がしたいなどの希望がある方は、多いでしょう。
そういう方には挑戦しがいがある資格です。
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