測量士試験に合格するための勉強時間とは?試験内容も併せてご紹介
基礎測量や公共測量を行うために必要な国家資格が、測量士です。
測量士を目指して勉強を始めようとしている方もいるかもしれません。
測量士になるためには学校や養成施設を卒業するか、測量士試験に合格する必要があります。
学校や養成施設を卒業するには時間とお金がかかるため、できれば独学で測量士試験に合格したいと考えている方もいるでしょう。
本記事では、測量士試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか、どんな試験内容なのかを紹介していきます。
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測量士は常に一定の需要がある業種
測量士の資格を活かして働こうとした場合、測量会社への就職が主になります。
測量会社では、建築現場やインフラ整備(土地・道路・河川など)のために必要な測量を行います。
紙のアナログ地図をカーナビなどのためにデジタル化するのも最近の大切な仕事の1つです。
民間企業からの依頼だけではなく、公共事業の測量依頼が来る場合もあり、携われる事業は幅広くあります。
正しく測量されなければ工事などが始められないため、一定の需要は常にある業種です。
需要がなくならないため、安定した職といえるでしょう。
測量士になる方法3つ
測量士になるためには、3つの方法があります。
● 文部科学省または国土交通省が認めた学校で測量に関する専門科目を履修+実務経験(1~3年)
● 測量士補の資格を取得+文部科学省または国土交通省が認めた学校で測量に関する専門科目を履修
● 国家資格の測量士試験を受験し合格する
本記事は3つの方法の中でも最期の「国家資格の測量士試験を受験し合格する」について紹介していきます。
測量士には約300~500時間の勉強時間が必要
こちらはあくまで目安ですが、勉強時間は約300時間必要だといわれています。
ただし、測量に関する前知識が全くない、数学が苦手な方は500時間は必要です。
そもそも、測量士試験の合格率は10%前後とかなり狭き門になっています。
主な勉強方法としては過去問を繰り返し行う方法が有効的です。
測量士試験のテスト問題は新しい問題が追加されるのではなく、過去に出た問題が繰り返し出題される傾向が強いです。
過去問が繰り返し出されているのに、合格率が低い理由としては単純に内容の難しさにあります。
合格するためには、計算問題は避けて通れません。
しかし、計算問題がかなり高度なため、過去問題が出されているにもかかわらず、合格率がかなり低くなっています。
合格するためには、過去問を何度も何度もやりこみ、高度な計算問題に慣れていくのが最も有効でしょう。
受験資格と試験内容について
それでは、国家資格でもある測量士試験の受験資格や受験内容について紹介していきます。
勉強を始める前には、必ず測量士試験について調べておきましょう。
試験が受けられる頻度や受験資格
測量士試験は毎年1回だけ行われています。
受験資格は年齢、性別、学歴、実務経験どれも不問です。
誰でも測量士試験を受けられます。
ただ、かなり高度な計算問題などを解く必要があるため、独学で資格取得を目指すのであれば、理系の高校を卒業しておくのが理想です。
もちろん、中卒や文系の高校卒業でも問題はありません。
しかし、独学で計算問題を理解し、解けるようになるまでにはかなりの時間や努力が必要になるでしょう。
先程、勉強時間は約300時間と紹介しました。
ただ、中卒や文系の高校を卒業した方であれば、300時間では足りない可能性が高いです。
不可能なわけではないので、挑戦してもいいでしょう。
午前と午後に分かれた筆記試験
測量士資格の試験は午前と午後に分かれており、どちらも筆記試験になっています。
出題される科目は以下の10科目です。
● 測量に関する法規およびこれに関連する国際条約
● 多角測量
● 汎地球測位システム測量
● 水準測量
● 地形測量
● 写真測量
● 地図編集
● 応用測量
● 地理情報システム
● 測量業務に従事するうえで必要な一般知識
午前は2時間半の択一式(5択)で、28問出題されます。
合格点は700満点中400点(16問以上)で、午前中の得点が50%を下回ってしまうと午後の試験の採点が行われません。
1時間の休憩を挟んだあと、午後の試験が始まります。
午後も2時間半の必須1題+選択4題(うち2題選択)で出題されます。
合格点は午前と併せて合計910点以上です。
測量士試験では電卓は原則持ち込み不可となっていますが、国土地理院が用意したのみ電卓は使用可能になっています。
まとめ
測量士は認定された学校などを卒業して実務経験を積む以外にも、独学で勉強して試験にさえ合格できれば、取得できる資格です。
合格率は決して高くありませんが、出題される問題のほとんどは過去に出題された問題です。
勉強を行う際には、何度も過去問を繰り返して、計算にもどんどんなれていきましょう。
資格を取得できれば、建築系の職種にとっては欠かせない資格なので、かなり安定した職に付けるでしょう。
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