将来性あり!測量士が仕事を失わないために鍛えるべき3つのスキル
「測量士だけど、このままこの職業を続けてよいか不安である」
「測量士を目指して勉強をしているが、別の道を進んだ方が良いのか迷っている」
という方はいらっしゃいませんか?
結論から言いますと、測量士は常に求められています。
しかし、今まで通りのやり方を続けるだけではAIや最新技術にとって代われられる部分が
多く、活躍できません。
この記事では、今後活躍できる測量士に必要なスキルを紹介しています。
ぜひこの記事を読んで、長く活躍できる測量士を目指してください。
測量士とは
測量士は、その名の通り測量に関する専門的知識と技能を有し、測量の計画と実行を行う職種で、測量会社や不動産業界、建築業界で活躍しています。
国土地理院のより実施される試験を合格後に登録するか、文部科学大臣もしくは国土交通大臣の認定を受けた機関での教育、実務後に登録する方法がある、国家資格です。
類似した資格に測量士補がありますが、こちらは測量計画の立案ができない点に違いがあります。
測量士の仕事内容
測量士の仕事内容は、主に「外業」「内業」の2つです。
内業は、測量のための事前計画の立案から、測量後のデータの整理・分析、図面の作成などがあり、基本的に事務所で行います。
外業は、実際に道路や山、川などに出向いて行う測量作業のことで、複数人でチームを組み、測量計画に沿って、測量の専門器具を使って行われます。
特に外業では、体力が求められるのですが、ドローンやGPSの発達といった新しい技術の発達と共に効率化が進んでいるのです。
測量士の働き方
測量士は、主に測量事務所、建設会社、不動産会社、建設コンサルタント会社といった民間の企業に就職するか、官公庁といった公的機関に所属しての業務が一般的です。
ある程度経験を積んだのちに、独立開業をする測量士もいます。
測量作業は、その性質上から10日〜数ヶ月といった中長期にわたって連続して作業を行う場合があります。
また、建設現場などで測量を行う場合には、早朝や昼休み、休日など建設作業の行われていない時間帯に作業する必要があるので、変則的なスケジュールが多いです。
測量士の年収
厚生労働省の調査によると、測量士の平均年収は476.1万円とされています(※1)。
所属する組織や立場によって上下はしますが、概ね未経験者ですと250万円~、経験者になると350~550万円と言われています。
独立をし、自分で開業した場合には1,000万円を超えるのも難しくありません。
測量士に将来性はある?
結論から言うと、測量士に将来性はあります。
測量の業務自体がなくなるのは考えにくく、AIといった最新技術で作業が効率化されてきてはいますが、まだまだ人間の判断を必要とする部分が多いです。
しかしながら、今後は人工衛星やドローンを活用したより高精度の測量機械の活用や、デジタル地図・地理情報システム(GIS)を利用したデジタルマッピングなどの新しい技術を身につけていく必要はあります。
測量士が仕事を失わないために鍛えるべき3つのスキル
今まではすべて人の手で行わなければいけなかった測量ですが、ドローンや人工衛星、その他機器の発達に伴い、かなり効率化しています。
その反面、新しい技術に測量士としてのスキルが追いついていかないと時代に取り残されて職を失ってしまう恐れがありますので、ぜひこの記事で紹介する3つのスキルを参考にしてください。
測量士プラスαの専門性を身につける
測量士の資格に加えて、何かプラスで専門性を身につけるのがおすすめです。
例えば、土地家屋調査士の資格を取得すると、土地の表題登記を行う独占業務が与えられるので、測量の仕事と合わせれば重宝される人材となれるでしょう。
また、資格に限らず、ドローンの操縦スキルやGIS技師としての経験など、測量士の仕事との組み合わせでより役に立つスキルはたくさんあります。
最新テクノロジーを扱えるようにする
測量作業においてもIT化は進んでおり、今までとは違う機能を備えた最新式の測量機器やネットのクラウド上で操作を行うソフトなども登場しています。
測量士としての知識に加えて、最新式の測量機器をコンピューターと連携して的確に操作できるようになったり、顧客とのリモートでのコミュニケーションを円滑に行ったりするなど、IT人材として台頭するのも、職を失わない1つの方法です。
グローバルな仕事を視野に入れて英語等の外国語を勉強
日本の土木技術は世界でも有数のものと言われています。
国際協力機構(JICA)で派遣されたり、国際的な事業に取り組んでいる測量会社などに就職したりすると、日本国内だけでなく海外での測量作業に関われます。
今後、よりグローバル化していく世界の中で、海外での業務も視野に入れて外国語やその国で使われている測量システムを勉強するのも測量士として活躍していく一つの道です。
まとめ
測量士は専門性、最新テクノロジー、そして国際性を身につけると長く活躍していける、将来性のある職業です。
これから測量士を目指す方も、実際に今活躍されている方も、ぜひこの記事で紹介したプラスαのスキルを身につけて、長く活躍できる測量士を目指してください。
(※1)参照:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」測量士